低ナトリウム血症 人は簡単に意識を失う
1.飲み会の次の日
ああ、昨日はちょっと飲み過ぎたな、、ということはそんなに珍しいことでは無いと思います。飲み過ぎた次の日、朝は平気だけど、午後からあのいやな二日酔いがやってくるのです。
そうならないよう、朝から水を沢山のみ、ヘパリーゼ、五苓散を投入し、極力やつ(二日酔い)を遠ざけようとするも、無力、、あえなく撃沈か、そんな平日でした。
2.前触れも無く、突然に
いつもとは違うそいつは、前触れも無く突然にやってきました。そいつの名は、「意識喪失(ブラックアウト)」。タイミングは、最悪で、取引先と打ち合わせの最中でした。
私の最後の記憶は、滑り出しの良い打ち合わせの冒頭部分。その後は全く私は覚えていませんが、気が付いたのはサイレンを鳴らして走る救急車に寝ている自分。救急車には、同じ部の面倒見の良い先輩女性が同乗してくれています。
後から聞いた話では、自分は打ち合わせの席で、「あーー」と大きな声を出して立ち上がり、そのまま全身がけいれんして倒れ込んだとのこと。
「受け入れ先は、虎の門病院に決まりましたからね」救急隊員の声。なぜかホッとする自分。
そう、人生初経験のそいつは、ホントに突然現れたのです。こういう落ちがつくなら、そんな話には乗らなかったのに、誰もが思うでしょう。
酒を飲み始めて二十余年、こんな落ちのことは、誰も教えてくれなかったし、目にしたこともありません。
3.入院
病院受入直後に、どのような措置をされたかはよく覚えていません。とりあえず、あの夜から4日経った今も、病院で生きているということ。点滴につながれて。
あとで説明を聞きましたが、血中ナトリウムの値は、140が正常値で、120を切ると脳との信号のやりとりが出来なくなり、ブラックアウトするとのこと。アルコールは、量を飲んでも水で薄めれば大丈夫と思って、前日の同窓会で、酒も水も飲み過ぎました。
それが極端に度を超して起きたのが今回の事態。全身けいれんによるブラックアウト。そしてその後遺症。後遺症は、幸いまだ可逆的なところに留まっていますが、そろそろ数値が下がり始めないと腎臓を痛めるとのこと。
毎朝の採血からの検査の結果待ちがドキドキです。
4.年末をむかえるにあたり
これから年末で、お酒を飲む機会も増えるでしょう。皆さん、くれぐれも、お酒は楽しく適量を、、なんていうけど、アルコールという物質は、飲めば飲むほど飲んでしまう恐ろしい液体なので、初めから飲まないでいるのも一つの手ですね。