安室奈美恵さん引退の影響
1.安室奈美恵さんが引退して3日経ちました。
テレビでは特番が組まれたり、Finallyのビデオが記録的な売上を記録したり、世間的な影響力の大きさを改めて感じています。デビューから25年間、走り続けた日々だったんじゃないかなあ、と思います。本当にお疲れ様でした。この数日間、iTunesで安室さんの歌ばかり聴いています。もちろん、引退ツアーのブルーレイも買いました。
2.引退のタイミングが絶妙
彼女のすごいところは沢山ありますが、最後まですごかったのは、引退のタイミングまで絶妙だったこと。引退と聞いて、私は「ああ、このタイミングなんだな」と思いました。どういうことかと申しますと、すごいことに、20歳位から、41歳の現在に至るまで、彼女の印象がほとんど変わっていないと言うことです。印象が変わらないまま引退する、すごいなあ、と思いました。「安室奈美恵」というキャラクターは、その印象を変えぬまま人々の記憶にアーカイブされるわけです。人間、誰でも歳を取ります。当然、良くも悪くも印象は変わっていくものです。でも彼女の場合、さすがに10代半ばのデビュー当初は別として、キャラクターが確立された20歳くらいの印象を変えぬまま引退していくのです。芸能人の(特にポップ歌手の)皆さんは歳を重ねても印象があまり変わらない方が多いですが、彼女は別格です。顔の小ささとスタイルの良さは、まるでバービー人形のよう。
これに対して、役者さんなどは、歳とともに変化していく方が多いように思います。歳に応じて、役があるからでしょうね。だから、歳を取れる。ずっと役者をやってられる。対して、歌手の方でアイドルとしてデビューした方に対して、ファンは変わらないことを望みます。その期待に応えていく。そして、限界まで演じて、引退していくのかなあ、と思いました。
3.自分の人生に対する影響
私は彼女の1学年下に当たります。当然、結構影響を受けています。特に、「SWEET 19 BLUES」は当時の自分を思い出せるくらい、印象に残っています。自分が19歳の時に、19歳をテーマにした曲がヒットしたのです。影響を受けないわけがありません。「だけど私もホントは寂しがり屋で~」なんて歌詞に共感したりしたりして、みんなそんなもんなのかなあと。
上で印象が変わらないと書きましたが、歳を感じさせないという意味であって、成長を感じないという意味ではありません。やっぱり、キャリアの後半の方が歌もパフォーマンスもどんどん良くなっていったように思います。
自分の25年、安室奈美恵の25年、比べても仕方ないですが、同じ時間が流れていたはずです。しかし、密度にどれほどの差があったのか。言い尽くせません。
1度しかない人生、1日1日残り時間は確実に減っていきます。出来ることなら、密度濃く、人生を歩んでいきたいと思います。